本記事では
エンジニア転職のポートフォリオ5選
をバックエンドエンジニア編で解説します
どんなポートフォリオを作ればいいの?
って悩んでいる人のために
バックエンドエンジニアが難易度順に考えました
転職活動において
ポートフォリオがあると大きく有利になります
本記事でポートフォリオは
実装スキルと知識を示す成果物と定義します
(おしゃれなキラキラサイトは想定してません)
対象読者
- ポートフォリオの具体例を知りたい
- ポートフォリオを作るコツを知りたい
- ポートフォリオで頻出するする質問
- ポートフォリオを作るのに必要な要素
- ポートフォリオの具体例
- ポートフォリオを作るコツ
順番に解説します!!
↓
では、さっそく見ていきましょう!
ポートフォリオの役割

ポートフォリオの役割は2つあります
ポートフォリオの役割
- エンジニアスキルを判断する
- 論理的思考があるか判断する
スキルだけあっても不採用だし
論理的思考ができるだけでも不採用になりえます
重要な点を解説していきます
↓
ポートフォリオの役割① … エンジニアスキルを判断
まずポートフォリオは
スキルの有無を判断します
エンジニアに必要なスキル
(バックエンド)
- バックエンド言語のスキル
- データベース・SQLの知識
- インフラの知識
- セキュリティの知識
- ログ設計・運用設計の知識
- 負荷対策の知識
1,2,3は必須知識で
どこまでスキルが高いかが判断されます
スキルごとにポートフォリオを解説するので
ポートフォリオを作る際、参考にしてください
↓
ポートフォリオの役割② … 論理的思考を判断
エンジニアの転職活動において、
ポートフォリオがあるとスキルをアピール
することができます
アピールがうまくできると
後続の選考に好印象
を与えることができます
面接でポートフォリオについて聞かれることを
あらかじめの準備が合否を分けます
面接で頻出する質問
- なぜそのポートフォリオを作ったのか
- 作ったポートフォリオの改善点
- 現在のDB構成になっている理由
- テストは書いてあるか
- デプロイ環境はどういう構成になっているか
1, 2は作った意図から、
論理的思考ができている人かを見抜く質問です
仕事では論理的思考が必須なため、
うまく受け答えができないと悪印象を与えます
面接官を感心させる必要はないので
アラが出にくいポートフォリオがコツです
3, 4, 5はシステム設計や実装の能力から
論理的思考ができている人かを見抜く質問です
面接官は時間の都合上
ソースコードを全部読むことはできません
会話を通して必要な知識があるかどうか判断されます
上記を踏まえて
ポートフォリオに必要な要素を解説します
↓
エンジニア転職のポートフォリオに必要な要素

【注意】
闇雲に作ったポートフォリオでは
加点されません!!
むしろ実装にかけた時間が無駄になります…
まずはポートフォリオを作る上で
知っておかなければいけない要素
について解説します
ポートフォリオに必要な要素
- システム設計
- DB設計
- インフラ設計
- リファクタリング済みのコード
- テストコード
- 例外処理
エンジニアの選考では
絶対にポートフォリオの説明が求められます
設計のスキルにおいては
どのようなシステム設計になっているか?
DBの構成はどのようになっているか?
インフラはどこで構築しているか?
コード化されているか?
実装のスキルにおいては、
十分に検討されたコードになっているか?
テストコードは導入されているか?
例外処理は行われているか?
プロが実際に実装を行う上で
注意していることが聞かれます
詳しく学びたい人は
こちらの本が詳しく解説されているのでおすすめ
↓
設計系の必須知識
実装系の必須知識
では、ポートフォリオの具体例
を解説していきます
↓
ポートフォリオの具体例:5選

ポートフォリオの具体例を解説します
この5つのどれかを実装するのがベターです
↓
ポートフォリオの具体例
- 検索サイト
- レビューサイト
- ニュース系のサイト
- チャットでコミュニケーションできるサイト
- 決済機能が伴うECサイト
1つずつ解説していきます
①検索サイト
DBに登録した情報を検索するサイトです
Googleのようなサイトではなく
単純にDBからデータを取得するサイト
を想定してます
内容と難易度はこちら
↓
難易度 | 優しい |
サイト案 | ・書籍の検索サイト ・観光地の検索サイト ・Todo管理サイト |
アピール点 | ・最低限のDB・クエリの知識 ・最低限の実装スキル |
実装する機能 | ・データの一覧検索 ・データの絞り込み検索 ・データの1件取得 |
注力すべき点 | ・DBを選ぶ ・DB設計 ・SQL (インデックス、クエリの最適化) |
参考教材 | Todo管理サイト →(Java)Todo管理アプリで学ぶ Webアプリケーション開発 サイト作成&公開 →(Ruby)Railsを基礎から学び Webアプリケーションを公開 |
検索サイトは最も基本的なポートフォリオです
DBからデータを検索してくるサイトのため、
実装の知識だけではなく
DBやSQLの知識が必要とされます
シンプルのように思えますが
DB構成を複雑にすることもできるので
十分にアピールに使えるサイトです
②レビューサイト
ユーザがレビューを登録できるサイトです
単純にDBからデータを取得するだけではなく
データ同士が紐づいた状態で保存&取得するサイト
を想定しています
内容と難易度はこちら
↓
難易度 | 普通 |
サイト案 | ・レストランレビューサイト ・本のレビューサイト ・Q&Aサイト |
アピール点 | ・標準的なDB・クエリの知識 ・標準的な実装スキル |
実装する機能 | ・検索サイトで実装する機能 ・ユーザ登録機能 ・レビュー機能 |
注力すべき点 | ・DB選び ・DB設計 ・セキュリティ対策 |
参考教材 | お問い合わせサイト →(Java)SpringBoot 2 を使って お問い合わせアプリを作る 掲示板サイト →(Ruby)フルスタックエンジニアが教える 即戦力Railsエンジニア養成講座 |
レビューサイトの実装難易度は
検索サイトより少し難しいです
基本的な実装内容は
検索サイトにコメント機能を加えた形です
またユーザ登録の実装に加えて、
新しいデータ追加するため実装
とテーブル構成が増えます
さらに、
サイトの内容によっては、
NoSQLの方が検索速度が早い場合や
クロスプラットフォーム対応しやすい場合がある
ため作りがいがあります
十分に検討されていれば
ポートフォリオとしてアピール点が高いです
個人的には
コスパいいと思うのでおすすめです
③ニュース系のサイト
DBのデータを
継続的に更新するサイトです
ポートフォリオで作るサイトでは
自分でニュース記事を書きません
(=自動ニュースを取ってくる)
内容と難易度はこちら
↓
難易度 | 難しい |
サイト案 | ・メイク系のニュースサイト ・金融系のニュースサイト |
アピール点 | ・DB・クエリの知識 ・実装スキル ・アルゴリズムの知識 ・データフィードの知識 |
実装する機能 | ・検索サイトで実装する機能 ・ニュース情報のフィード ・配信アルゴリズム |
注力すべき点 | ・DB設計 ・配信アルゴリズム |
参考教材 | ニュースサイト →(Python)Python & Djangoで ニュースサイトを作成 ニュースサイト →(Ruby)Ruby on Railsで ニュースサイトを作成 |
他のニュースサイトで執筆されているニュースを
定期的に取得してきて、最適化して配信を行う
という流れで行います
データを定期的に取得してくる機能
のことをフィードといいます
このフィードのアルゴリズムと、
配信アルゴリズムがアピールポイントになります
メディア系の企業に転職を考えている人におすすめです
④チャットなどでコミュニケーションが取れるサイト
ユーザ同士がサイト内で
コミュニケーション取れるアプリケーションです
内容と難易度はこちら
↓
難易度 | 難しい |
サイト案 | ・Twitterのようなサイト ・Facebookのようなサイト |
アピール点 | ・DBスキル ・高い実装スキル |
実装する機能 | ・検索サイトで実装する機能 ・コミュニケーション機能 |
注力すべき点 | ・DBの構成 |
参考教材 | SNSサイト →(Python)Djangoの基礎をマスターして、 SNSアプリを作成 |
チャットなどでコミュニケーションが
取れるサイトは実装難易度が高い分、
アピールしやすくおすすめです
チャットの会話内容を
どのようにDBに格納するかがポイント
になります
⑤決済機能が伴うサイト
ポートフォリオの中では
最も難しいのが決済を伴うサイトです
内容と難易度はこちら
↓
難易度 | 難しい |
サイト案 | ・ショッピングサイト ・サブスクリプションで機能が使えるサイト |
アピール点 | ・高いDBスキル ・高い実装スキル |
実装する機能 | ・検索サイトで実装する機能 ・ユーザ登録機能 ・決済機能 |
注力すべき点 | ・高いセキュリティ対策 ・決済まわりの実装 |
参考教材 | ECサイトの作成 →(Python)DjangoでECサイトの作成 |
5つの中でもっとも難易度が高いサイトです
決済を伴うため、
通信やデータのセキュリティを高める実装
が必要です
ポートフォリオの質を上げるコツ

ポートフォリオ作りにはコツがあります
コツを理解しておかないと、
質が上がらず選考で不利になります
どれを作るかイメージが湧いた後は、
コツを理解しておきましょう
ポートフォリオの質を上げるコツ
- 転職したい企業を洗い出す
- 転職したい企業に近いサイトを選ぶ
- ポートフォリオの最低限必要な機能を決める
①転職したい企業を洗い出す
企業を探すことで
どういうポートフォリオを作るべきか
ヒントになります
ポートフォリオを作成しても、
転職先と毛色の違うサイトを作っても響きません
転職したい企業を洗い出し、
どのようなサービスを開発運用しているか
把握しましょう
検索機能が特徴の企業なのか?
レビュー機能が特徴の企業なのか?
ニュース系の機能が特徴の企業なのか?
②転職したい企業に近いサイトを選ぶ
転職したい企業のめどがたった後は、
実装する機能を検討しましょう
転職したい企業によっては
ポートフォリオの実装難易度を
高くしすぎないでも良い場合があります
例えば、レビューサイトを運営する企業の選考に「決済機能があるサイトのポートフォリオ」を提出しても「なんで?」ってなりますよね?
必ずあっているサイトを選ぶ
ことを心がけましょう!
③ポートフォリオの最低限必要な機能を決める
どのようなサイトを作るか決まったら、
最低限必要な機能を決めましょう
ポイントは
「完璧に作り込もうとしないこと」
です
作り込んでから選考を受けようとすると
時間が無駄にかかってしまう
のでおすすめではありません
エンジニア転職を成功させるコツ

スキルがある人でも
不採用になることはよくあります
【不採用になる理由の例】
・良い求人に出会えない
・魅力が伝わらないで落ちる
・企業の選び方がわからない
エンジニア転職では
ポートフォリオと同じくらい重要なのが
転職サイト選びです
本記事では
転職がうまくいきやすい
サイト選びのポイント
だけ解説します
↓
転職サイト選びのポイント
- 求人数は多いか?
- 履歴書添削などサポートがあるか
- 年収UPできるか?
- スキルマッチしやすいか?
↑
あなたは転職活動のとき、
どれを重要視しますか?
どれを重要視するかによって
選ぶべき転職サイトが異なります
こちらの記事に
おすすめの転職サイトがまとまっています
サイト選びに、参考にしてみてください
↓
おすすめの転職サイト:5選
記事で解説してるサイトの比較表
↓

さいごに:ポートフォリオの作成が目的ではない!転職することが目的!
今回はエンジニア転職における
ポートフォリオの内容やコツ
について解説しました
ポートフォリオの質は
あげようとするとどこまでも挙げられます
しかし、
ポートフォリオの作成が目的ではなく、
転職することが目的
なので間違えないようにしましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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では、また!